マンション投資ってなんだか怪しい…騙されそうで怖い!
マンション投資ときくと、マイナスなイメージを抱く人も少なくありません。
巧妙な販売方法を行う企業もあり、騙されたと感じている方や詐欺に遭うかたがいるのも事実です。
しかし、詐欺にあうのも、詐欺から自分を守るのもあなた自身です。
攻略法を身につければ、ほんの少しの注意と知識があなたを守ってくれます。
この記事では、詐欺の手口や、被害を未然に防ぐためにはどんなことに気をつけたらいいのかを解説しています。
あなた自身の利益を守る為にもぜひ参考にしてください。
目次
- 1 1.そのマンション投資は大丈夫?契約する前に読むマンション投資詐欺の手口総まとめ
- 1.1 1-1:case1「クーリングオフできるので大丈夫」と言われて契約したが解約しようとしたら違約金が発生
- 1.2 1-2:case2「必ず値上がりします」と言われて購入したが上がるどころか価格が下落した
- 1.3 1-3:case3「とりあえず手付金だけ」と言われ払ってしまったがその後連絡がとれなくなってしまった
- 1.4 1-4:case4「サブリースなので安心ですよ」と言われたが引き渡し後管理会社が倒産してしまった
- 1.5 1-5:case5「満室なので大丈夫」と言われたが実は入居者はサクラだった
- 1.6 1-6:case6「利回りが高い物件だから買うべき」と言われたが満室の想定家賃の利回りで一度も満室にならない
- 1.7 1-7:case7「将来の為に買って欲しい」と言われたが購入後連絡がとれなくなった
- 1.8 1-8:case8「海外の不動産を買ったほうがいい」と言われたが架空の不動産会社だった
- 1.9 1-9:case9 購入後「所有者が他にいる」と言われ二重譲渡が発覚
- 1.10 1-10:case10「クラウドファンディングに協力して欲しい」と言われたがその会社が資金を集め逃亡した
- 2 2.それでも自分では判断できない!そんなときは
- 3 3.信頼できる不動産会社を見極めるためにはとにかく質問することが大切
- 4 4.万が一詐欺にあってしまったら弁護士に!
- 5 まとめ
1.そのマンション投資は大丈夫?契約する前に読むマンション投資詐欺の手口総まとめ
「詐欺」と一言で言っても、色々なパターンがあります。
一般的な詐欺の手口だけでなく、限りなく黒に近いグレーな部分を使ってくるので、気をつけなければいけません。
どうしたら詐欺にあわなくて済むのか?ここでは手口と回避策をご紹介します。
1-1:case1「クーリングオフできるので大丈夫」と言われて契約したが解約しようとしたら違約金が発生
クーリングオフができるので大丈夫ですから。といわれても、むやみにサインや捺印を絶対にしてはいけません。
不動産会社の営業に根負けし、クーリングオフできるならとやむを得ずサインと捺印をしてしまう、ということがあります。
実際クーリングオフをする為には、適用条件を満たしていることが必要ですが
それを知らずにクーリングオフができる、と信じてしまうのはとても危険です。
条件を満たしていない場合、適用外となり解約しようとした時に、違約金を請求されてしまった、なんてことになりかねません。
【解決策】
クーリングオフが可能となる条件は下記事項に限ります。
ご自身がクーリングオフできるのかしっかりと判断し、できない場合はサインと捺印は絶対にむやみにしないことが大切です。
クーリングオフをする場合は書面でキャンセルの意思表示をしましょう。
- ①不動産会社が売主で、一般消費者が買主の場合
- ②宅地または建物の売買契約
- ③契約場所がカフェ等の場合。不動産会社の事務所や買主の都合によって自宅や勤務先の場合はできない。※自宅や勤務先に無断で押し掛けてきた場合は可能
- ④クーリングオフについて説明を受けてから8日間以内契約日ではなく、クーリングオフの説明を受けてから8日以内なので注意してください。
1-2:case2「必ず値上がりします」と言われて購入したが上がるどころか価格が下落した
営業されているときに土地開発や新駅などで、物件価格が高騰し売却益が生まれるなどといわれることがあります。
その言葉をそのまま鵜呑みにしてしまうと、実際購入した後に想定した収益が見込めず、
逆に価格が下落しマイナスとなってしまった、ということがあります。
【解決策】
どんな土地であっても確実に値上がりする、ということは絶対にありえません。
営業が言っていることが真実なのかしっかりとご自身で調査をし、うまい話にのらないように気をつけましょう。
それでも契約してしまった場合は、「断定的判断の提供」にあたり、消費者契約法によって、取消をすることができます。
取消権の行使は、契約締結から5年または誤認したことに気付いてから1年以内です。
1-3:case3「とりあえず手付金だけ」と言われ払ってしまったがその後連絡がとれなくなってしまった
本来、契約の際に手付金を求められることがありますが、契約を締結していないのに手付金だけ求められることがあります。
その場合、支払った後連絡がつかなくなり手付金がかえってこないなどの被害があります。
結果、手付金全額がマイナスとなってしまいます。
【解決策】
手付金はすぐに払ってはいけません。
契約時などに支払い、必ず領収書を受け取りましょう。
相手がきちんとした不動産会社かどうかは、インターネットで調べることが可能です。
- 登録を受けている宅地建物取引業者であるか調べる(国土交通省):http://etsuran.mlit.go.jp/TAKKEN/
1-4:case4「サブリースなので安心ですよ」と言われたが引き渡し後管理会社が倒産してしまった
サブリースだから安定的に家賃がはいってくる、空室でも家賃が途切れない等サブリースの利点のみを話して勧誘してきます。
しかし、サブリースだからといってメリットばかりではなく、デメリットもあります。
サブリースの仕組みを知らずに契約をしてしまうと、後に想定外の損失を生んでしまいます。
実際、毎月安定した収入が得られるメリットでサブリース契約をしたが、
引渡をうけたあと管理会社が経営不振で倒産してしまい、結果サブリースを解除されてしまうということがあります。
【解決策】
サブリースの知識をみにつけ、その会社の保証内容をしっかり確認できるようにしましょう。
詳しくは下記の記事を参照してください。
サブリースとは実は業者が儲かるためだけのシステムである4つの理由
1-5:case5「満室なので大丈夫」と言われたが実は入居者はサクラだった
現状満室だから当分は安定的に家賃収入が入ってくるように偽装されている場合があります。
そうでなくても実は、退去予定を隠していた、賃借人が不動産会社だった、なんてこともありますので注意が必要です。
【解決策】
購入前に必ず賃貸借契約書を確認し、誰がどのくらい住んでいるかチェックします。
いつ入居し、更新はしているのか、どんな人が住んでいるのかを契約書で確認することが可能です。
マンション投資をする上で入居者はとても重要な存在なので、必ずチェックしましょう。
1-6:case6「利回りが高い物件だから買うべき」と言われたが満室の想定家賃の利回りで一度も満室にならない
高い利回りの数字をみせ、儲かるかのようなウソで近づいてくる詐欺があります。
実際は利回りが違い、被害に遭うことがあります。
また、満室の想定で利回りを計算していたが、所有してから満室にならずに想定していた
利回りが全く違う結果になってしまう、とういことがあります。
【解決策】
東京都のマンション投資の利回りは平均4~6%です。
表面利回り、実質利回りを確認し、計算方法がおかしくないか確認しましょう。
また、現地調査や相場と比較することで問題ないか確認することも重要です。
利回りの計算方法は下記の記事で解説しております。
表面利回りはあくまで指標にすぎない!失敗しない不動産投資物件選び
1-7:case7「将来の為に買って欲しい」と言われたが購入後連絡がとれなくなった
近年、アプリの影響で増加しているデート商法があります。
アプリやSNSの他にも婚活パーティーに出没することもあります。
男女限らず被害があり、親しくなってから言われるので騙されやすく、注意が必要です。
結婚したら、などと将来を考えているように話をもちかけてきますので、そのキーワードがでたら、注意してください。
【解決策】
相手が営業または詳しい人と会ってくれと言われた場合はデート商法と考えられます。
断りにくいかもしれませんが、そこは鉄の意志で必ず断りましょう。
どうしてもとなった場合でも物件について内容を確認し、相場と相違ないか比較しましょう。
また、不動産は高額なので、相手まかせでなく自分でしっかり調べてください。
1-8:case8「海外の不動産を買ったほうがいい」と言われたが架空の不動産会社だった
海外不動産は高利回りだと謡う詐欺も増加しています。
日本にいながら代理人を通して購入ができるといわれ、素直にお金を払ったら、代理人が海外逃亡してしまうこともがあります。
【解決策】
代理人や仲介人は本当に権利をもっているのか確認しましょう。
その会社が各国の金融商品を取り扱う免許やライセンスを見せてもらってください。
なお、業者が金融庁から委託・指示を受けているといっても、
金融庁等の公的機関が投資の勧誘を民間業者に依頼することはないので、
このような説明があった場合は詐欺と判断し、
投資話にのらないよう注意しましょう。
売主は誰なのか。更に余計な金額が上乗せされていないか。分かる範囲で調べてください
また会社の信用性をしっかり調べ、代理人には一切を任せず、自分自身でも現地に行く等できることはやってみよう。
1-9:case9 購入後「所有者が他にいる」と言われ二重譲渡が発覚
不動産を契約した筈が、その後自分よりも高値で購入する人が現れたことで許可なく不動産会社がその人とも契約をしてしまう二重譲渡の詐欺があります。
この場合、先に契約をしても登記が行われてしまうと、所有権を得ることができなくなってしまいます。
【解決策】
不動産の所有権は先に登記をした方が、所有権の主張ができます。
しっかりと登記について確認し、司法書士立会いの下、物件引渡し、代金支払をします。
そうでない限り、代金を支払ってはいけません。代金を受け取ったまま逃亡される恐れがあります。
1-10:case10「クラウドファンディングに協力して欲しい」と言われたがその会社が資金を集め逃亡した
不動産クラウドファンディングとはウェブ上で個人から少しずつお金を集めてマンションやホテル、
商業施設等を購入し、投資額によって配当を受けることができるシステムです。
不動産クラウドファンディングは現在、非常に人気があります。
1つのファンドが募集開始をすると、約30分で満口になるなど争奪戦が行われています。
一方で、資金だけ集めて姿を消す詐欺が増加している模様ですので注意しましょう。
【解決策】
その会社が運用可能な投資なのか等運用会社の信用性を調べましょう。
例えば、不動産クラウドファンディングを行っている会社は「不動産特定共同事業者許可一覧」に掲載されています。
http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bt_000263.html
この一覧に載っていない企業は非常に危険です。
2.それでも自分では判断できない!そんなときは
詐欺の手法は年々巧妙になってきており、それが本当に詐欺なのか見分けることは非常に困難となっています。
金融のプロでも実際に被害に遭っている方は多数いらっしゃいます。
そんなときは人で悩まず、相談することが大事です。
相談すべき人は次のような方々が信用できます。
2-1:FPに相談する
お金のプロとして第三者の目線で助言をしてもらえます。
無料相談もできますが、できるだけ独立系のFPに相談し、有料でも相談を利用することをおすすめします。
2-2:周りの不動産オーナー経験者に相談する
不動産オーナーのコミュニティーはお金がたくさんある方ばかりのため、詐欺話との接点が多数あります。
普段からそのような話を聞いているため、金融リテラシーが高く、騙される可能性が低い人たちです。
詐欺と思われる投資話をすると、その詐欺の種類やスキームまで理解している人もおり、心強い存在なので、ぜひ相談してみましょう。
2-3:複数の不動産会社に相談する
やはり不動産のことは不動産会社に相談することもよいでしょう。
ただし、 “信頼できる”不動産会社に相談することです。
大手不動産会社といっても必ずしも“信頼できる”わけではありません。
複数社相談することにより精度が上がりますので、1社だけではなく2,3社相談してみましょう。
3.信頼できる不動産会社を見極めるためにはとにかく質問することが大切
それでは、信頼できる不動産会社を見極めるにはどうしたらよいでしょうか。
実務経験が長いといっても、営業ばかりだと意外と不動産知識がない人をよくみかけます。
そこで、分からないことも分かっていることもとにかく質問を投げかけてみましょう。
その際に、次のようなことを質問することをおすすめします。
3-1:長期的な年数でみた収支計画書をだしてもらう
不動産投資を成功するためには確たる根拠があります。
そこで、収支計画書や購入シミュレーションをだしてもらうようお願いしてください。
詐欺の場合は、明らかにおかしいと思わる場所がありますので、疑問点には必ず質問してください。
注意する点
・利回りを強調されたら表面利回りの可能性があること ・支出に管理費・修繕積立金などもしっかり記載されているか確認する ・長期的に賃貸した場合の設備の故障時などの費用も確認する ・うまい話だけに惑わされない |
3-2:デメリットもしっかり教えてくれているか
初心者の方ははっきりいってデメリットを伝える会社から購入する人は少ないです。
メリットだけでは見えてこないデメリットもしっかり伝えてくれる不動産会社はとても親切な会社です。
必ずそのような会社を選んでください。
また、空室になった時のサポートや手法を理解しているか営業に訪ねてみてください。
明確な回答がないと、後々収支に大きな差が生まれますので、注意してください。
3-3:疑問にしっかりと回答してくれているか
不動産の購入は高い買物です。不安や疑問等はその都度解消してから購入するべきです。
しっかりと対応してもらえない、うやむやにされるようなら断固購入しない姿勢にしてください。
反対に疑問にしっかりと回答してくれる営業は実はそうはおりません。信頼に足る存在です。
ぜひともそういう人から不動産を購入するようにしてくださいね。
4.万が一詐欺にあってしまったら弁護士に!
詐欺にあったと判明し、どうしても解決できない場合は、弁護士に相談してみましょう。
ただ、いきなり弁護士に相談すると一般的に相談料が発生しますし、(一般的に30分5,000円)実は消費者問題に詳しくないということも考えられます。
それであれば、一度、「法テラス」を利用してはいかがでしょうか。
問い合わせの内容に応じて、解決に役立つ法制度や弁護士会、司法書士会などの関係機関の相談窓口を無料で案内しております。
法テラス : https://www.houterasu.or.jp/index.html
まとめ
詐欺の手法は年々巧妙になってきております。
現在はアプリやSNSを使ったデート商法やクラウドファンディング等詐欺の手法は多岐に及んでいます。
もし、そのようなことになったとしても、クーリングオフの方法を知っていたり、相談相手がいたりすることが大事になります。
現在はオンラインで専門家とつながることもできるので、消費者側も上手にインターネットやSNSを活用してみてください。
マンション投資は海千山千の世界です。
簡単に儲かることも無知で成功することもまずありえません。
しっかり勉強してファイナンシャルリテラシーを高め、詐欺まがいの手法に騙されなければ、自ずと成功に近づくはずです。ぜひチャレンジしてくださいね。
LINEお友だち登録からでも、最新情報をお届けしています。
トラストのご紹介
株式会社トラストでは、不動産投資を軸に10年間、オーナー様の資産運用・資産形成のお手伝いをしてきました。
これまでに、多くのオーナー様に好条件の物件をご紹介してきました。
ご購入したオーナー様からも、ご好評をいただいています。
「効率的な資産運用の方法が知りたい!」
「老後が心配で今からできることはなに?」
「不動産投資についてもっと詳しく学びたい!」
そんな方はぜひ、セミナーに参加してみてください!
資産運用に役立つ知識を提供しています。
仕事が忙しい方には、オンラインからでも参加可能な、Webセミナーがオススメ!
トラストメルマガでは、物件情報やセミナー情報、ブログの更新情報を配信しています!
メルマガ登録で最新情報をお見逃しなく。