【リノベ事例】中央区晴海1丁目/リノベーションプロジェクト

今回は、都心にアクセスしやすい閑静な住宅地「中央区晴海」に位置する築28年中古マンションのリノベーションをレポートしていきます。

1.地域情報

・地域の歴史

晴海はもともと東京湾の一部でしたが、1939年(昭和14年)に現在の晴海が埋め立てられて誕生しました。区議会で「いつも晴れた海を望みたい」との希望を込めて「晴海」と命名されました。


今昔マップon the webより作成

1955年に晴海ふ頭が完成し、国際貿易港としての役割を担うようになります。1990年代以降は貿易港としての役割は縮小していきましたが、代わりに広大な空き地を活用する再開発の計画が立てられるようになります。

晴海トリトンスクエア(2001年開業)を皮切りに、大規模再開発が本格化し、2020年東京オリンピックの選手村が「晴海フラッグ」として整備。大会後は一般向けに分譲・賃貸され、引き続き新しい街づくりが進行し、現在、晴海は都心ベイエリアの住宅地として人気を集めています。

主要駅までの所要時間と乗換回数
月島駅は乗り入れている路線は、東京メトロ有楽町線と都営大江戸線です。乗換なしで主要駅へは30分以内で到着するため、非常に利便性の高い駅です。

駅名 所要時間 乗換回数
池袋駅 約13分 乗換なし
新宿駅 約25分 乗換なし
東京駅 約14分 乗換なし

 

・これからの晴海の開発

都心・臨海地下鉄新線
区部中心部と開発が進む​臨海地域をつなぐ新線構想で、地域の活性化や利便性向上に寄与することが期待されています。​具体的な工事スケジュールや開業時期については未定ですが、関係者間での調整や検討が進められています。

・周辺施設

晴海トリトンスクエア
オフィス、マンション、約60店舗のショップやレストランが一体となった、大規模な複合施設です。個性的な専門店や自然を感じられる空間もあり、南欧の街並みを彷彿とさせる晴海の景観と調和した造りが特徴です。

月島もんじゃストリート
昭和の面影を残す情緒ある路地に、個性豊かなもんじゃ焼きの名店が立ち並びます。下町らしさと人情が息づく月島の魅力を、食を通して感じられるスポットです。

晴海臨海公園 水辺のテラス
高層ビルを背景に緑に自然を感じられる静かな憩いの場所です。晴海大橋の全景や豊洲を一望できるスポットで、ジョギングやウォーキングで使う人も多くいます。

 

2.物件情報

・立地

月島駅徒歩6分、勝どき駅徒歩8分でアクセスできる場所に位置し、有楽町線と大江戸線の2路線利用可能なので、都心へのアクセスが良好です。

商業施設のトリンスクエアと2階部分で通路が繋がっているため、生活には困りません。また、幼稚園・保育園、小中学校、病院が近くにあり子育てにも最適で、ペットの飼育も可能です。

・物件の特徴

建物は、ひときわ際立つ50階建ての大規模タワーマンションで、地域のランドマーク的存在です。

目の前に運河があり周りに高い建物はないので、高層階から眺める眺望・夜景は絶景です。

メインエントランスは重厚感があり、タワーマンションらしい品格があります。オートロック、TVモニター付きインターホン、防犯カメラを完備し、24時間有人管理なので、住まいの安全が守られています。

オートロックの扉を抜けると、ホテルのような広々としたエントランスホールが現れます。

2階には共用のラウンジスペースがあります。高級感が漂うソファに腰掛けて、来客の対応や休息など気軽に利用することができます。

立体駐車場や駐輪場、バイク置き場が備えてあり、車両置き場が充実しているのも魅力の一つです。セキュリティ性が高く、盗難の心配もないでしょう。

・物件概要

所在地:東京都中央区晴海1丁目
交通:東京メトロ有楽町線・都営大江戸線「月島」徒歩6分
構造:鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート造 地上50階地下2階建
総戸数:624戸
専有面積:55.27㎡
築年月:1998年2月

・間取り図< Before>

・室内写真<Before>

3.プランニング(6月9日更新)

・コンセプト

「家族でのんびりと安心できるライフスタイルと贅沢な眺望を」
ファミリー層(3~4人)での居住を想定し、都心を一望できる眺望を楽しみながら、家族でのびのびと安心して暮らせる空間を目指します。

・リノベーション担当者の声と施工工事

前提として、この物件は「周辺環境」と「建物」という観点で、家族でのびのび暮らすのに最適な条件が揃っています。

建物が大型複合施設「トリトンスクエア」に直結しており、スーパーやクリニック、飲食店が充実。さらに周辺には保育施設が複数あり、小学校や中学校も近いため、子育てに理想的な環境です。
建物自体も、オートロック・防犯カメラ完備、24時間有人管理体制で、セキュリティ面も安心です。

このように住みやすい条件が揃っている一方で、内装には古さが残っているため、今回のリノベーションでは、機能性の高い新しい設備を導入して「家族で快適に暮らせる空間」へとアップデートします。

【リノベーションのポイント】
Plan1. 都心の絶景とつながる、開放的な暮らし
Plan2. 暮らしにゆとりを生む、計算された収納設計
Plan3. 子育て家族のための住まい設計

Plan 1. 都心の絶景とつながる、開放的な暮らし
キッチンは、もともとの間取りではサービスルームに面していましたが、部屋の中央へ移動。開放感あふれるオープンキッチンを採用しました。
キッチンからリビングダイニング全体を見渡せる開放的な設計です。

さらに、リビングダイニングの先には、高層ビル群や東京スカイツリー、東京タワーまで一望できる贅沢な景色が広がり、開放感をさらに引き立てます。

夜には美しい夜景も楽しめ、川と高層ビルが溶け合う近代的な街並みも魅力のひとつです。

Plan2.  暮らしにゆとりを生む、計算された収納設計

収納力にも徹底的にこだわりました。

今回のリノベーションで一番のポイントは、パントリーの新設です。
間取りの関係でキッチン周辺に収納を増やすのが難しかったため、キッチン横にパントリーを設置。冷蔵庫に入りきらない食品やストック用品もすっきり収納できるようにします。

その他にも、
・洋室に新たに「ウォークインクローゼット(WIC)」を完備
・サービスルームにもクローゼットを新設
・洗面室には、下部収納に加えてトールキャビネットを設置
・玄関には、余剰スペースを活かして天井まで届く大容量シューズボックスを新設
・洗濯機置き場やトイレにも収納スペースを確保
デッドスペースを無駄なく活用し、家族のライフスタイルをしっかり支える収納力を実現しました。

Plan3.  子育て家族のための住まい設計

Plan1の「オープンキッチン」とPlan2の「収納力強化」は、子育てをする上で重要なポイントです。対面式のリビングとキッチンなら、料理をしながら子どもの様子を見守れる

ため安心感が増します。また、)豊富な収納スペースがあることで、おもちゃや学用品など、増え続ける物もすっきり片付けることができ、快適な生活空間を保つことができます。

さらに、間取りは1SLDK。約4.0帖のサービスルームは廊下に面した独立性の高い空間で、収納も備わっており、子ども部屋として最適です。

加えて、細則はありますが、ペット(犬猫1匹まで)の飼育も可能。周囲にはペットのお散歩コースもあり、ペットと一緒に子育てを楽しみたいご家族にもおすすめの住まいです。

・間取りBefore/After(予定)

 

4.解体/施工工事(6月14日更新)

・枠組工事~壁立ち上がり

解体した後は、プラン通りに枠組工事、壁の立ち上がりと順調に進行しています。構造の骨組みが徐々に形を現し、全体像が見えてきました。

解体後に特にイレギュラーな出来事もなく、工程は予定通りです。

今回のリノベーションのポイントのひとつであるパントリーとウォークインクローゼットも、だんだんとその全貌が見えてきており、収納力と動線を両立させた設計で、完成がますます楽しみになります。

次回の更新では、完成した様子をお届けする予定です。

 

5.施工完了(8月2日更新)

都心の絶景と一体化する開放感と、計算された収納設計がゆとりを生む、心地よさと機能性を兼ね備えたリノベーション空間が誕生しました。

【リノベーション完了のポイント】
✓ 都心の絶景とつながる、開放的な暮らし
✓ 暮らしにゆとりを生む、計算された収納設計

 

・室内写真<After>

✓ 都心の絶景とつながる、開放的な暮らし
もともとサービスルームに面していたキッチンは、プラン通り部屋の中央へ移動し、開放感あふれるオープンキッチンが実現しました。キッチンに立てば、リビングダイニング全体を見渡せる視界の広がりがあり、家族やゲストとの会話も自然に生まれる設計となっています。

さらに、リビングダイニングの先には、大きな窓越しに広がる眺望が。高層ビル群に加え、東京スカイツリーや東京タワーまでも一望できる贅沢な景色が、日常に特別感を添え、都市に暮らす醍醐味を存分に味わえる空間が完成しました。

✓ 暮らしにゆとりを生む、計算された収納設計

収納力にも徹底的にこだわった今回のリノベーション。なかでも最大のポイントは、キッチン横に新設したパントリーです。

当初の間取りでは収納の確保が難しかったキッチンまわりに、ストック食材や調理家電、日用品をすっきり収められる機能的な空間を設け、使い勝手を大幅に向上させました。

そのほかにも、洋室にはウォークインクローゼット(WIC)を新設し、衣類や小物をすっきりと収められる、収納力に優れた空間を実現。

さらに玄関には、大容量のシューズボックスを採用。靴はもちろん、傘やバッグ、アウトドア用品までスマートに収納でき、生活感を感じさせない洗練された空間に。

洗面台脇には、側面からもアクセス可能なトールキャビネットを配置。引き出しタイプの収納を組み合わせることで、使い勝手と見た目の美しさを両立しました。

洗濯機置き場の上部にも、2段の可動棚を設けて収納スペースを確保。洗剤やランドリー用品、掃除道具をすっきり整理できるようになっており、限られたスペースを無駄なく活用しています。住まい全体としても、使い勝手に配慮した収納計画を実現しました。

暮らしやすさを見据えた、機能美あふれる収納空間が完成しました。

 

・担当者インタビュー

担当者に今回のリノベーションについて聞きました。

Q. リノベーションが完了しましたね。完成した物件を見て、最初にどんな印象を持ちましたか?
リノベーション前は全体的にブラウン系の内装だったのですが、白を基調にしたことで、見た瞬間「あ、広くなったな」と感じました。
白という色の変化はもちろんですが、カウンターキッチンの先にリビングがあり、大きな窓が広がっていて…その窓の外には都会の景色がバーンと見える。
まさに“タワマンらしい”空間ができたなって思います!

Q. 特に気に入っているポイントはありますか?
そうですね、物件全体の“収納”が気に入っています!

洗面室だけでも、洗面台の収納、洗濯機の上の棚、その向かい側にスリムな可動棚も設けているので、「タオルはここ」「化粧品はここ」「洗剤はここ」と、使う場所に合わせた収納を自然にイメージできるんです。

玄関側の洋室は収納を新設したことで、隣のキッチン側のスペースが狭くならないようにうまく空間のバランスを取りました。キッチンの空間を残しつつ、子ども部屋として子どもが使うことを想定すれば必要な収納力は確保できたと思います。

他にもパントリーなども工夫をして、空間の無駄がないよう、結構細かいところまで調整して出来上がった結果、暮らしのイメージが湧きやすい収納の配置になったと思います!

Q. 印象に残っていることはありますか?
折り上げ天井ですね。照明と組み合わせたことでリビング空間に奥行きが出て、高級感があるタワマンらしさを演出できたと思います。

照明付きの折り上げ天井はどんな物件でもできるわけではなく、ダウンライトにはある程度の天井高が必要ですし、梁があると干渉する場合もあります。今回もそこが悩みどころでしたが、なんとか工夫して実現できました!

Q. 苦労した部分はどこですか?
やっぱりパントリーですね・・もともとそこまで広くない空間だったのですが、さらに梁もあったので、「狭い」と感じさせないようにするのが課題でした。棚のサイズや配置もよく検討して、圧迫感が出ないように調整しました。

Q. お客様の反応は?
今回はリノベーションが完了する前に、すでにお申し込み・ご契約をいただきました!
完成前に契約に至るのは珍しいケースですが、それだけ今回の物件選定やプランニングが評価されたのかなと思うと、すごくうれしいです。

(担当者:リノベーション事業部 小浜)

 

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