【60代からの資産運用】不動産クラウドファンディングが最適な5つの理由

老後を迎え、毎月の給与収入がなくなると、資産の取り崩し方や運用の選択がより重要になります。

そこで注目されているのが「不動産クラウドファンディング」。

今回は、老後の資産運用における課題を踏まえつつ、不動産クラウドファンディングがなぜ老後に適しているのかをわかりやすくご紹介します。

この記事が向いている人
✓ 老後になり“資産を眠らせたくない”と考えている人
✓ 不動産クラウドファンディングを選択肢で考えている人
✓ 退職を控えて運用方針を考え始めたい人

 

1. 老後の資産運用における悩み

まず、老後とは65歳が一般的な区切りですが、実際には「定職収入がなくなり、年金や資産で生活する時期」ということが本質的であり、その前提から今回は解説していきます。

では、この時期の資産運用では、どんな問題があるのでしょうか?

老後の資産運用は、現役時代とは異なる状況のため悩みも変わってきます。
具体的には、次のような悩みや制約がつきまといます。

老後の資産運用における3つの悩み

① 運用期間が限られている

若いうちの投資では時間を味方にすることができるので、株式投資やiDeCoなどの長期運用商品を活用して、数10年単位で資産形成を目指します。

しかし、老後には時間的な猶予が限られているため、ある程度短期間で成果を見込める投資が求められます。

②失敗したときに取り戻すのが難しい

現役世代なら失敗しても時間をかけてハードワークさえすれば、再度資金を貯め直せるでしょう。しかし現役世代と比較すると、老後の世代は再起のための収入源と時間が限られており、さらに肉体的な限界もつきまといます。

もちろん人によって変わるので、一括りにできないかもしれませんが、若い世代に比べると、より一層、リスクを抑えた投資を考えたいのは確かでしょう。

③ 突発的な支出が起きやすい

老後となると、医療費や介護費など予期せぬ支出が増える可能性があります。

もしものときに安心できるようにするには、現金化しやすい流動性が高い商品や、ホールドする期間の短い短期運用の投資商品にしておかなければいけません。

2. それでも老後の資産運用は必須!リスク回避し余剰資金で

ここまで、老後の資産運用における制約について見てきました。
少し不安になってしまったかもしれませんが、それでもやはりリタイア後にも資産運用は必要です。

というのも、リタイア後の世代は現役世代より定期的な収入は減少していることが一般的。
また、年金の受給開始年齢は年々引き上げられており、一方で平均寿命は伸び続けています。生活費・医療費・介護費など、生涯を通じた支出は今後ますます増えると考えられます。

こうした背景から、リタイア後は年金や貯金だけでは不安が残り、資産運用によって収入を補う必要性が高まっているのです。

リタイア後も年金や貯金だけでは不安が残るので、資産運用によって収入を補う必要性が高まっていることをイメージした写真

しかしながら、老後の世代の方が現役世代よりも使える資産は多くある傾向にありますし、比較的に投資活動にかける時間もあります。さらに、若い人にはない多くの経験もあるでしょう。

ここで、老後の資産運用において大切なのが、「リスクを回避して余剰資金で」。
リスクをできるだけ抑えつつ、余裕資金の範囲内で運用を行うことが鉄則です。

生活資金とはしっかりと分けて、「当面使う予定のないお金」で投資を行うことで、精神的なゆとりを保ちつつ、将来に向けて安定的に資産を増やす道が開かれます。

こうした老後の資産運用ニーズにマッチしている投資手法として、近年注目されているのが、「不動産クラウドファンディング」です。

3. 老後に不動産クラウドファンディングがピッタリな5つの理由

では、なぜ不動産クラウドファンディングが老後世代に適しているのでしょうか? 以下の5つの理由から、相性がよいと言えます。

老後の資産運用に不動産クラウドファンディングが合っている5つの理由

① 利回りが高水準&収益予測しやすい

不動産クラウドファンディングは、年利4〜8%程度の利回りが期待できる投資商品です。これは銀行預金や国債と比較して高水準と言えます。

多くの案件では、想定利回りや運用期間があらかじめ明示されており、元本割れや返済遅延といった事態が起きない限り、予定通りの分配金を受け取ることが可能です。そのため、収益の予測が立てやすく、投資後のシミュレーションも行いやすいというメリットがあります。

特に老後の資産運用においては、安定した収入を重視する方が多いため、この点で優れた選択肢と言えるでしょう。

② 運用期間が比較的短い(半年〜12ヵ月)

新NISAで人気のインデックスファンドは、基本的に長期保有が前提の投資商品であり、短期間では相場の変動により利益を実感しにくいケースもあります。

その点、不動産クラウドファンディングでは、想定利回りと運用期間(主に半年〜1年程度)が事前に設定されており、運用終了後に分配金や元本が戻ってくる仕組みです。そのため、比較的短期間でリターンを得られるため、利益を実感しやすいというメリットがあります。

特に老後の資産運用では、「資金を長期間拘束されるのは避けたい」というニーズが多く、不動産クラウドファンディングのように短期で償還される商品は、流動性の面でも優れている選択肢と言えるでしょう。

③ 少額から投資可能&分散できる

不動産クラウドファンディングは1口1万円程度から投資可能で、多くの資産を持っていない人でも無理なく始められるのが大きな特徴です。従来の不動産投資のように多額の自己資金やローンを必要としないため、老後の資産運用としてもハードルが低く、安心感があります。

さらに、少額から複数の案件に分けて投資することでリスクを分散(分散投資)しやすい点も魅力です。老後の運用では、「一つの投資先に資金を集中させたくない」というニーズも多く、こうした柔軟な投資戦略が取れる点も、不動産クラウドファンディングが選ばれる理由のひとつです。

④ 管理不要・値動きが安定

不動産クラウドファンディングは、他の投資と比べて専門的な知識や高度なスキルがあまり求められません。これまで資産運用の経験がなかった方でも、比較的スムーズに始められるのが特長です。

分散投資など基本的なルールを押さえておけば、投資成果に大きな差が出にくいため、「自分にできるか不安」という方にも向いています。また、株式投資のように日々の値動きをチェックする必要がないため、精神的な負担も少なく、ゆったりと構えることができます。

さらに、現物不動産とは異なり賃貸管理や修繕対応の手間がかからない点も大きなメリットです。株のような価格変動もなく、市場の動きに一喜一憂せずに済むため、老後の資産運用として“ちょうどいい”バランス感覚の投資と言えるでしょう。

⑤ 所得の少ない人ほど税率が低くなる

不動産クラウドファンディングによる収益は、基本的に「雑所得」として扱われます。そのため、その年のほかの所得と合算して課税される仕組みです。

現役世代では給与所得や事業所得が多く、雑所得にも高い税率がかかってしまうことがあります。しかし、退職後は所得自体が少なくなるケースが多いため、税率も自然と低くなる傾向があります。つまり、同じ利回りでも、手取り額が多くなる可能性があるということです。

4. 始める前に知っておきたいチェックポイント

不動産クラウドファンディングを始める前に、事前に押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

前提として、不動産クラウドファンディングも「投資」である以上、元本保証はありません。元本割れのリスクや運用の失敗といった可能性は、他の投資商品と同様に理解しておく必要があります。

その上で、不動産クラウドファンディングならではの特有の注意点もあります。
以下のような点をあらかじめ把握し、自分のライフスタイルや投資方針に合っているかどうかをしっかり確認しておきましょう。

不動産クラウドファンディングの始める前のチェックポイント

① 中途解約ができないのが基本

株式などの他の投資商品とは異なり、不動産クラウドファンディングは途中で解約できないものがほとんどです。

運用期間が1年以内と比較的短期の案件も多いため、気にならないという方もいるかもしれませんが、予期せぬ出費や急な資金需要が発生する可能性はゼロではありません。

そのため、すぐに現金化が必要になる可能性のあるお金では出資しないことが大切です。
あくまでも、余裕資金(=生活に支障が出ない範囲のお金)で運用するようにしましょう。

② 年齢制限:会員登録の年齢上限

不動産クラウドファンディングのサービスによっては「会員登録は70歳まで」など、年齢制限があることも。事前に各事業者の規約を確認しておきましょう。

③ 想定利回りは、あくまで「想定」

不動産クラウドファンディングでは、ファンドの募集時に「想定利回り」が提示されます。
そのため、「出資すればこの利回りでリターンが得られる」と確定したように捉えてしまう方もいるかもしれません。

しかし、この利回りはあくまで“目安”であり、保証されたものではありません。
不動産の売却価格や市況の変化、物件の運用状況によって、利回りが上下する可能性があります。

また、運用期間も「想定」であり、予定より早く償還される場合もあれば、逆に遅れる場合もあります。

いずれも「想定」であることを理解し、余裕を持って投資判断をすることが重要です。

④ 万が一のときの相続手続き

将来に備えて、不動産クラウドファンディングの出資金についても、「相続」の視点から準備をしておくことが大切です。

不動産クラウドファンディングの出資金は相続財産として課税対象となります。

被相続人が出資したお金については、相続人による譲渡、または、解約の手続きが必要となり、運営会社への連絡や必要書類の提出が求められます。ただし、対応方法や必要書類は各社で異なります。

そういった点から以下の準備がおすすめです。

・あらかじめ各社の利用規約を確認しておく
・投資先や金額をまとめた管理表を作成しておく
・どのように引き継ぐのか手続き方法を家族に共有しておく

そういった備えをしておけば、相続手続きがスムーズになり、余計なトラブルを避けることにもつながります。

4.まとめ

老後の資産運用に関する記事のまとめ

老後の資産運用は「無理なく」「減らさず」「確実に増やす」ことが求められます。
不動産クラウドファンディングは、比較的短期で少額から始められ、利回りも高水準と、シニア世代の投資ニーズにマッチした選択肢の一つです。

もちろん、リスクゼロではありませんが、特徴と注意点をしっかり理解した上で活用すれば、安定した老後の生活を支える力強い味方になってくれるでしょう。

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