【リノベ事例】港区南青山4丁目/リノベーションプロジェクト

今回は、洗練された感性が息づく街「港区南青山4丁目」に位置する築44年中古マンションのリノベーションをレポートしていきます。

1.地域情報

・南青山 名前の由来

「南青山」の地名は、江戸時代にこの地域を治めた青山家に由来します。青山家は徳川家康の重臣・青山忠成を祖とし、関ヶ原での功績からこの地に下屋敷を構えました。
明治時代になると、この青山家の屋敷があった地域が「青山」と呼ばれるようになりました。その後、昭和の町名整理の際に、青山地区の南側部分が「南青山」として区分されました。


今昔マップon the webより作成

・地域の歴史

江戸時代、現在の青山通りは「大山街道」として大山詣の参詣道となり、青山家の屋敷が並んでいました。南側の屋敷跡は明治に入り青山霊園や梅窓院となり、今も静けさを湛えています。1964年(昭和39年)の東京オリンピックを契機に通りは拡幅され、国立競技場が建設されるなど再開発が進み、青山は洗練された街へと進化しました。

・鉄道の歴史

青山エリアは都心部の交通の要所で、渋谷・銀座・大手町など主要エリアへの直通アクセスが可能です。特に表参道駅は3路線が交差する重要なターミナル駅として機能しています。
現在の東京メトロ銀座線の一部として青山を通る路線が最初に開通したのは1938年(昭和13年)で、東京高速鉄道によって青山一丁目駅と表参道駅(当時は青山六丁目駅)が開通しました。日本初の地下鉄である銀座線が1927年(昭和2年)に浅草~上野間で開業してから約10年後のことでした。

最寄りの外苑前駅は1938年(昭和13年)に青山四丁目駅として開業し、翌年に現在の名称へ変更されました。銀座線の単独駅としては乗降客数が多く、明治神宮外苑や神宮球場、秩父宮ラグビー場などへのアクセス拠点として機能しています。

■「外苑前駅」から東京メトロ銀座線で「渋谷駅」まで約3分
■「外苑前駅」から東京メトロ銀座線で「銀座駅」まで約11分
■「表参道駅」から東京メトロ千代田線・半蔵門線で「大手町駅」まで約14分

・これからの港区(青山エリア)

青山通り沿道には旧耐震建物が点在し、防災性や道路機能の向上に寄与するオープンスペースや一体感のある緑地が不足しているといった課題があります。あわせて、沿道のにぎわいを創出し、まち全体の回遊性を高める歩行者空間の整備も求められています。

(仮称)南青山三丁目計画
表参道駅と外苑前駅の間、青山通りに誕生予定の地上38階・地下3階建て、約160メートルの超高層複合ビルで、2026年3月竣工予定です。住宅、オフィス、ホテル、商業施設が一体となった大規模再開発であり、青山エリアの新たなランドマークとして注目を集めています。

北青山三丁目地区市街地再開発事業
表参道駅と外苑前駅の中間に位置し、青山通りから一歩入った閑静なエリアにある超一等地、「青山北町都営アパート」跡地一帯の再開発が進められます。
この地域には旧耐震基準の建物が残り、防災面での課題を抱えていましたが、再開発により安全性を高めるとともに、カルチャーの発信拠点として新たな複合市街地へと生まれ変わることが決定しています。
約2.9ヘクタールの敷地に、高さ約180mの超高層棟と中低層棟を建設し、オフィスや商業、宿泊、公共公益施設など多様を備える会開発計画です。2025年10月着工、2029年5月竣工予定です。


港区HPより:https://www.city.minato.tokyo.jp/saikaihatsu/kitaaoyamasanchome.html

神宮外苑地区第一種市街地再開発事業
神宮外苑では、これからの100年に向けて緑豊かなスポーツの拠点を目指し、再開発が進行中です。明治神宮球場や秩父宮ラグビー場の老朽化、バリアフリーや回遊性の課題に対応するとともに、施設整備と調和する形で「みどりの散策路」を南北に整備します。既存樹木の保全と育成環境の改善、さらには新たな樹林地の創出により、自然と都市が共生する景観を形成していきます。


都庁HPより:https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2022/2022047.html

 

・周辺施設

ハイブランドの旗艦店や話題のショップが立ち並ぶこのエリアは、ファッションの最先端であると同時に、美術館や文化施設が点在し、感性を磨ける街としても知られています。
表通りの賑わいから一歩奥に入ると、閑静な高級住宅街が広がり、洗練された暮らしの空気感が漂います。最先端と伝統、都市の活気と静けさが共存する、五感を刺激する魅力的なエリアです。

青山霊園
日本初の公営墓地で、歴史ある著名人の墓所や桜並木が広がる、緑豊かな静寂の空間です。都心にありながら、約26ヘクタールという広大な敷地を有し、季節ごとに表情を変える豊かな緑と桜並木が広がる静謐な空間として、多くの人に親しまれています。

根津美術館
日本・東洋古美術を専門とする私立美術館で、実業家・根津嘉一郎のコレクションをもとに1941年(昭和16年)に開館しました。国宝や重要文化財を含む約7,400点を所蔵し、隈研吾設計の建物と四季折々の表情を見せる日本庭園も魅力のひとつです。

青山学院大学
箱根駅伝での輝かしい成績や、全国屈指の来場者数を誇る「青山祭」などで広く知られ、メディアや文化の分野で活躍する著名な卒業生も多数輩出している、知名度と人気の高い私立大学です。渋谷・表参道という都心の一等地にありながら、銀杏並木やモダンな建築が調和する落ち着いたキャンパス環境が魅力です。

 

2.物件情報

・立地

外苑西通り沿いに位置し、都会の便利さと自然の落ち着きが絶妙に調和した魅力的なエリアです。裏道に入れば静かな住宅街やお洒落なショップが点在し、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

外苑前駅から青山公園を抜けるとスポーツを楽しむ人々の姿も見られ、生活とアクティビティが自然と共存しています。

さらに、青山霊園の緑豊かな自然と電柱の地中化によって生まれるすっきりとした街並みが、このエリアならではの洗練された雰囲気を醸し出しています。都会でありながらも、落ち着いた暮らしが手に入る希少なロケーションです。

 

・物件の特徴

外苑西通り沿いに建つ、白を基調としたタイル貼りの建物は、南青山という洗練された立地によく調和しています。

1階部分には店舗とゆとりある駐車場があり、建物横には屋根付きの駐輪場も完備されています。

落ち着いたブラウンのタイルで仕上げられたエントランスは、上品で清潔な印象を与えます。オートロックが設けられており、安心して暮らせる設備が整っています。
2024年(令和6年)には大規模修繕が実施され、今後はインターホンの更新工事も予定されているなど、管理体制のしっかりした物件です。

 

・物件概要

所在地:東京都港区南青山4丁目
交通:東京メトロ銀座線「外苑前」駅徒歩7分/東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅徒歩12分
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根7階建
総戸数:41戸
専有面積:25.92㎡
築年月:1980年11月

・間取り図< Before>

・室内写真<Before>

次回は、企画のコンセプトをお届けする予定です。
公開までどうぞ楽しみにお待ちください。

 

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