投資によくある失敗談、失敗する人にありがちな8つのケース

「今の時代、自分の給料だけじゃ不安・・。思い切って投資をはじめてみようかな・・」

今の生活を豊かにするため、また老後の生活を支えるため、さらにはサラリーマンからの独立を目指してなど、人によって様々な理由で投資を行っています。

しかし、投資は様々な判断が求められ、これまで会社員としての経験しかない人は、

自分が体験したことのない決断や判断を求められた結果、思わぬ失敗を被ることもあります

そこで今回は、実際に起こりがちなサラリーマンの投資失敗例を8つご紹介します。

そしてその失敗例を踏まえて、投資で失敗を起こさないためのリスク管理術をお伝えしていきます。

投資を始める前に、ぜひ参考にしてください!


1.投資で失敗する人にありがちな失敗例8つ

今はインターネットを使えば個人投資家、専業の投資家などいろいろな投資家の人の様々な失敗談を調べることができます。

成功した人は、自分の成果を大きく言いたがるものですが、失敗した人はなかなかその失敗談を語ろうとはしません

それだけに、今語られている失敗談は、投資をする前にぜひとも参考にするべきものです。

では実際に投資で失敗をする人の実例では、どのような失敗談が多くあげられるのでしょうか?

1-1:損切りができなくて、軽微な損失だったはずが大怪我に

損切り

まず最も多いのが、株やFX取引で相場が下落した時にすぐに損切りをせず結果的に相場が大暴落。

その結果、思っていた以上の大損失になってしまったというケースです。

損切りとは、損失を確定させることを言います。

確かに投資初心者にとっては決断しづらく、またずっと持っていればいつか相場が上昇するのではないかと考えてしまうものです。

しかし、投資で利益を出すための鉄則として、上昇傾向のあるポジションは長く持ち利益を拡大する。

逆に、下落方向に相場が動いた時はすぐに処分をし、損失は最小限に抑えなくてはなりません。

株やFXの取引において、必ず損切りラインとなる指値を設定しておき、急激に相場が変動したときでもダメージを最小限に抑えるようにしましょう。

また不動産投資でも、思ったような収益が得られない時は早めに売却して、次の投資先を探すことが重要になります。

【参考記事】「トウシル:個人投資家が損切りせずに大失敗を避けるための方法」

ダメージを軽微なものに抑えられれば投資から退場せずに済み、立て直しも速くなり行えます。

 

1-2:高利回りに惹かれて買った物件が・・

ぼろ物件
不動産投資にありがちな失敗が、好利回りという謳い文句に誘われて物件を購入。

しかし、実際は入居者のほとんど集まらない郊外の物件であったり、老朽化した物件を購入してしまったという例です 。

【参考記事】失敗事例から学ぶ「高利回り物件」のリスク

参考記事のように、現在地方を中心にこういった物件は増えています。

不動産投資において、物件情報に記載されている利回りは満室を仮定した利回りでしかありません

実際には満室にできる魅力がない物件も多いため、その利回りの数字はあくまでも机上の計算にすぎないのです。

しっかりと満室にできる物件を見極め、集客力のある物件同士で利回りを比較していきましょう 。

下の記事では利回りについて詳しい見方を掲載しています。参考にしてみてください

 

【不動産投資の利回りとは?】不動産投資の平均利回りは東京都心だと3%~7%!?

 

1-3:1社の株しか購入していなかったので、業績悪化の影響を受けてしまった

ショックを受ける人

株式投資は様々な銘柄の情報を自分で集め、その中から投資する銘柄を選ばなければいけません。

そのため、情報収集に大変な労力が必要となり、ついつい1つ良い投資先が見つかると、その銘柄のみに集中してしまいがちです。

しかし、1社や2社といった非常に少ない銘柄への集中投資をしていると、仮にその会社の業績が悪化した場合のダメージを大きく被ることになってしまいます。

株式投資をする際は、リスクヘッジとして投資対象の銘柄を分散するようにしましょう。

また、一つの業界に投資をするのも危険です。

業界不況が起これば、全ての銘柄で影響を受けてしまうからです。

複数の銘柄、複数の業界の株を買えば損失の分散ができます。

1-4:為替取引、買いポジションのみの所有で相場下落に巻き込まれる

株式投資の集中投資と同様に、FXで買いポジションしか持たない、少ない通貨ペアしか持たないという投資も危険です。

特にFXはその時点での判断が必要になります。

買いのポジションを持つか、売りのポジションを持つかなど相場の変動を読む必要があります。

相場が安定している時には、比較的円とペアとなる通貨は円安に進む傾向があり、高金利通貨はスワップ収入も入るため、ドル円、豪ドル円、ユーロ円など買いポジションばかり所有してしまう人もいるでしょう。

しかし一旦市場に問題が発生すると、基本的には金利が非常に低い円が買われ、円高に進む傾向があります。

経済危機に備えるのであれば、通貨ポジションはどれも短期しか所有しない、もしくは『買い』と『売り』を適度にミックスして、リスク分散を図ることを考えていきましょう。

1-5:話題になった時にはすでに遅し、投資はタイミングが重要

靴磨き少年

投資リスクに関する有名な話に、20世紀のアメリカでのブラックマンデーの前に、靴磨きの少年まで投資や相場の話題を口にしていた。

そのため、投資家は危機を感じてポジションを整理した結果、直後に相場の暴落が起きたという逸話があります。

つまり、普段投資に興味が無い層まで投資の話題に触れるようになった時その投資の相場は既にピークに達しており、暴落する可能性が高いということを示しているのです。

例を挙げると、日本で仮想通貨が話題になったのが、相場の高騰が見られた2017年の年末でした。

しかし、翌2018年1月にはコインチェック社のセキュリティ騒動などで、一気にビットコインの相場は雪崩のように下落していったのです。

本やテレビで見た新しい投資手法に手を出す時は、先行して投資していた人が利益を得たあとであり、相場はすでに天井まで達したあとということも多いのです。

1-6:お金の知識がなかったばかりに大損!仮想通貨は特に注意

税金苦

もう一つ、仮想通貨など新興の投資手法にある失敗談として、税金に関するものがあります。

株やFXは分離課税の対象であり、源泉徴収が行われるため、自分で確定申告をせずに納税できるメリットがあります。

また損失が起きたときには、確定申告で翌年や2年後などへ損失繰越ができるので、後の収益と合算して節税が可能です。

しかし、仮想通貨の場合、こういった税制がまだ確立されていません。

そのため、2017年の内に大きな利益を確定。

しかし2018年に多大な損失を被ったという人の場合は、2017年の利益と2018年の損失を損益通算することができません。

2017年の利益には税金がかかった上で、2018年の損失がのしかかってきます。

そのため、仮想通貨取引では赤字なのに税金を払わなければいけないという事態が起こってしまうのです。

投資の前には、税金に関する制度もぜひ勉強しておきましょう 。

以下のリンク先は税金の知識を得る上で役立つサイトです。

参考にしてみてください

仮想通貨
仮想通貨にかかる税金とは?不動産投資
マンション経営大学「家賃収入にかかる税金はどのくらい?申告の仕方は? 」

 1-7:生活に必要なお金まで投資してしまったため、家族にまで迷惑をかけてしまった

悲しむ人

投資で最大の失敗が、実生活に影響を及ぼすことです。

・生活に必要なお金まで投資につぎ込んでしまい、家族の生活費がなくなってしまった。

・住宅ローンが返済できなくなってしまった、

・子供の学費にまで手をつけてしまった

というのもよくある失敗です。

怖いですね・・

投資はギャンブル依存症と同じような怖さを持っていることも知っておかなくてはいけません。

1-8:そもそも違法な投資に手を出してしまっていた。

詐欺師

投資に関連した詐欺や不正行為は後を絶ちません。

最近話題になっているものでは スルガ銀行の融資によるシェアハウス投資。

また少し前は肉牛を購入して利益を得る安愚楽牧場の投資詐欺などがありました。

信用できない投資手法ほど、「利益が必ず出ます、大きな利益が出ます」とうたってくるものです。

そして有名人を起用して、投資家にいかにも信用度が高い会社であるかのようにアピールしてきます。

しかし、投資で必ず利益が出るということはありません。

お金を儲けたいと考える人は、詐欺師にとってはまさにカモなのです。

2.失敗例から考える!投資で失敗をしないための鉄則とリスク管理術とは?

投資で失敗しないためのリスク管理術

1章の失敗例をふまえて、投資で失敗をしないための絶対守っておきたい鉄則と、リスク管理術にはどのようなものがあるのでしょうか?

2-1:一つの対象への集中投資は厳禁!リスク分散のために投資対象も分散する

絶対の鉄則が、一つの対象に投資をしないことです。

一つの対象にしか投資をしていない場合、その投資対象に何らかのトラブルが起これば一気に資産を失う恐れがあります。

株式投資、FX投資、不動産投資、投資信託など様々な投資先に分散させましょう。

為替リスクを避けるために外貨、外国株などへの投資も有効です。

2-2:提示されている収益内容が本当に正しいのか、自分の頭で考える

大げさな収益性をうたう投資手法ほど、数字の信憑性を疑うべきです。

不動産投資の利回りの数字でしたら、本当にその物件を満室経営できるのかを考えなくてはいけません。

『スルガ銀行の融資によるシェアハウス投資』も、実際に5万円程度の家賃しか取れない物件をその相場の1.5倍で貸し出す前提で収益計画を立てていたために、頓挫したという経緯があります。

相手の宣伝文句を鵜呑みにするのではなく、きちんと自分でその投資手法について勉強し、適切な収益性の数字が提示されているかを考える癖を身につけるべきです。

2-3:相場の変動を見て、今後の推移を推しはかる習慣を身に付ける

当たり前ですが、相場は変動するものです。

常に上り続けること、また下がり続けることはありません。

相場の変動を読むというのは投資上級者でもそうできることではありませんし、それができるのであれば確実に利益を出し続けることができます。

それだけに大変難しいことですが、少なくとも相場の癖を見抜いたり、相場が動いた過去事例を勉強したりすることはできます。

これらは投資をするにあたって身につけておくべき習慣です。

2-4:新規の投資手法は違法業者にとって絶好の狩場!

ここ数ヶ月、いくつもの仮想通貨の取引サイトが、取引所としての機能や信用性を備えていないとして、金融庁の指導により営業停止措置が行われました。

このように新しい投資手法であるほど、法整備がなされておらず、投資家にとって不利益な投資手法をうたう犯罪者が介入する余地を含んでいます。

これまでになかった画期的な投資手法とうたい、投資家を騙し不当な利益を得ようとする違法業者はいつの世も後を絶ちません。

新しい投資手法であるほど、取引業者の選定には慎重になるべきです。

少なくとも初心者の方が、歴史が浅い新規の投資手法に手を出すのは止めておきましょう。

2-5:税金に関する法律の知識も必ず身に着ける

先にあげたように、税金に関する知識を持っているかいないかで、最終的に手元に残るお金は大きく変わってきます。

税金に関する様々な法律を知っておけば、節税で収益を拡大できますし、逆に知らなかったばかりに、損失を被った上にさらに課税されてしまうこともあるのです。

投資と法律は密接な関係を持っており、様々な指南本も出ています。

投資を始めるにあたり、法律も必ず身につけておきたい知識の一つと言えます 。

本の紹介
ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇 2016 安間 伸

読んで学んでみるのも良いでしょう。

2-6:投資は生活の余剰資金で行うもの。生活費は必ず別に管理する!

投資はあくまでも生活を豊かにするための手段であり、生活そのものを犠牲にして行うものではありません。

投資するのは自分、そして家族を幸せする手段であり投資自体は目的ではないはずです。

投資の目的を見失うことなく、まずは投資をしなくても生活が維持できる収入を確保し、さらに投資で生活を豊かにするという目的を持って投資に臨みましょう。

そのためには、投資自体のリスク管理は当然ですが、生活資金は別の銀行口座で管理するなどして、絶対に手をつけないようにします。

そのような管理を行わないと、投資の失敗の結果、家族離散という誰も望まなかった最悪な結末になってしまうこともあるのです。

まとめ

株式投資や不動産投資といった歴史の長い投資手法は、リスク対策やリスク管理の手段が数多く用意されています。

一方でフィンテックの発展などにより、新しく誕生した新規の投資手法は、大きな利益を狙うこともできますがリスクも大きく、さらに法律の整備が不十分なことも多いのです。

ローリスクでハイリターン、ミドルリスクでハイリターンなど、投資家にとって都合の良い投資手法はまずないと言っても過言ではありません。

リターンの大きさ=リスクの大きさだと考え、自分がどの程度リスクを許容できるのか。

生活資金と余剰資金を分け、どんな投資にいくら投資するのか計画的を立てましょう。

そして、投資でも深追いはせず、まず自分と家族の生活を守ることを念頭に置いておけば、致命的な失敗は避けられるはずです。

 

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