【事例】築43年≪コンテ西葛西≫リノベーションプロジェクト

今回は、東京都江戸川区西葛西にある築43年中古マンションのリノベーション再生事業をレポートしていきます。

1.地域情報

・葛西 名前の由来

「葛西」の名前の由来は、下総国葛飾郡(しもうさのこくかつしかぐん)という地域の西部という意味からきているといわれています。奈良・平安時代では、現在の葛飾区、墨田区、江東区、江戸川区、足立区、一部埼玉にわたるかなり広い地域を「葛飾」と呼んでいたそうです。江戸川を境に「葛西」と「葛東」に分けられ、江戸川から隅田川までの間の地域が当時の「葛西」に当たります。

1889年(明治22年)の町村制施行により、新川の南側に位置する4つの村が統合され「葛西村」となりました。これにより「葛西」は江戸川区南部を指す地名となりました。

参照:「国土地理院ウェブサイト」

・地域の歴史

荒川と旧江戸川に挟まれた江戸川区西葛西は、かつては東京湾に面した遠浅の海が広がる漁村だったといわれています。広大な干潟や小さな島、湿地帯が入り組んでおり、東京湾内に3㎞も続いていた浅瀬ではアサリや海苔が多く採れ、養殖に最適な環境でした。

しかし、海抜の低さから多くの水害に見舞われ、江戸時代から様々な対策が行われてきました。東京全域が甚大な被害に見舞われた1947年(昭和22年)のカスリーン台風、1949年(昭和24年)のキティ台風をきっかけに海岸に強固な堤防「葛西海岸堤防」が作られました。

1972年(昭和47年)から2004年(平成16年)まで行われた、東京都建設局による葛西沖の埋め立て・開発事業である葛西沖開発事業により、遠浅の海は埋め立てられ西葛西は東京湾から切り離され、区画整理によって広い道路と整った街並みが形作られました。

これにより、水害への対策がより強固なものとなりました。

葛西沖開発事業は、高度経済成長期に起きた海水汚染による漁業の衰退やごみの不法投棄、特に地下水のくみ上げにより地域一帯が地盤沈下を起こしたことが大きなきっかけとなり行われました。当事業は、地盤沈下で失われた土地を取り戻し東京の発展を支える都市施設用地を生み出すことと、干潟など生態系を守る環境を創造するために行われた前例のない壮大な事業でした。

都市施設用地として、自然保護と回復のために葛西臨海公園が作られ、住宅建設事業では葛西クリーンタウンなどの大規模な集合住宅の建設が行われ、活気ある街並みが作られました。

交通面では、1969年(昭和44年)に東京メトロ東西線 東陽町~西船橋間が開通し、その10年後の1979年(昭和54年)に西葛西駅が設置されました。

これにより、都心部へのアクセスが抜群の街となりました。

■茅場町駅まで13分

■日本橋まで14分

■大手町まで16分

■東京駅まで22分

■渋谷まで34分(乗り換え1回)

■新宿駅まで33分(乗り換え1回)

・インド人が多く暮らす街

西葛西は「リトル・インディア」と称され、インド人が多く住む街として知られていますが、なぜインド人が多く住むようになったのでしょうか。

きっかけとなったのは、年号が‘変わることでシステムが誤作動を起こすと想定されていた「2000年問題」です。

当時すでにIT大国として知られていたインドから、優秀なIT技術者を日本に招き入れ対策をとったことにあります。その際に多くのインド人の受け皿となったのが「西葛西」でした。

多くの大手IT関連企業の本社や金融機関の本社、東京証券取引所が在る大手町、日本橋、茅場町に通勤しやすく便利な点と、新たに移り住んだインド人の住まい探しを支援した40年前から西葛西に暮らす「インド人コミュニティの父」と呼ばれる方の存在が、インド人が多く住むようになった要因と考えられています。

西葛西駅周辺には、インドの文化を感じるお店が多くありますが、新大久保や横浜中華街のように観光地化している街並みではなく、落ち着いた住宅街の中にインドの文化が溶け込み共生しているような雰囲気が感じられます。

その影響は教育面にも及んでおり、西葛西駅南口にある「グローバル インディアン インターナショナル スクール」は、英語や数学、情報技術(IT)などのレベルの高い実践的な教育が話題となり、日本人の入学希望者も殺到しています。

・現在の江戸川区

西葛西駅の高架下には「メトロセンター」という商店街があり、スーパー・コンビニ・ドラッグストア・飲食店・美容院・銀行・病院など暮らしに必要な施設が立ち並んでおり非常に便利な街です。

1989年(平成元年)に開園された葛西臨海公園は、豊かな自然を一望できる大観覧車や、水族館、鳥類園が併設されており、都内にいながら自然を楽しむことができるため休日には子連れファミリーで賑わいを見せています。

また、旧江戸川を渡ってすぐには、東京ディズニーランド®・東京ディズニーシー®があり休日のレジャーを存分に楽しむことができます。

子供連れにうれしいレジャースポットに加え、江戸川区は独自の補助金や保育制度も充実しており、「子育て王国」と呼ばれるほど子育て世代に人気の街として注目されています。

このような暮らしやすいエリアであることから、対象物件のある西葛西駅周辺は江戸川区内で最も地価の高い地域となっています。

参照元:土地価格相場がわかる土地台データ

・これからの江戸川区

江戸川区は2031年に江戸川区役所新庁舎の開庁を予定しています。時代に合わせた可変性に優れたフロア、大規模災害時でも防犯拠点として機能を維持できる設備、さらに一次エネルギーの年間消費量を大幅に削減し環境問題にも配慮した施設の建設を計画しています。

また、2030年に向けた未来都市計画も発表されています。

年齢・性別・国籍・障害の有無に関わらず安心して暮らせる街の実現のため、「SDGs=共生社会」と捉え、先進的な都市モデルを実現しようと、地域コミュニティの構築や子育てサポート支援の向上、防災・防犯活動等様々活動に取り組んでいます。

(参考資料:https://www.city.edogawa.tokyo.jp/documents/26643/2kikeikaku.pdf

さらに江戸川区北部に位置する小岩駅周辺では大規模な再開発が行われており、質の高い都市環境をつくる役割が期待されています。

高さ約160メートルの高層マンションの建設等、現在計4つの再開発プロジェクトが展開されており、2500戸以上の新たな居住空間ができると想定されています。それにより、街の景観が変わるだけでなく、人口構造やローカル経済にも大きな変化をもたらすと予想されます。

この再開発がきっかけで周りとの交流が広がり江戸川区全体の活性化につながると考えられます。

2.物件情報

・立地

西葛西駅から徒歩8分の位置し、徒歩4分のところにはイオン西葛西店があるため駅前まで出なくても買い物を済ませることができる生活には便利な立地です。

隣には区立西葛西小学校があるため、周辺の治安が比較的良く住みやすい地域です。

12階建151戸と戸数も多く、向いには405戸の大型のマンションがあるため、一帯がひとつの集落のような雰囲気があります。

マンションの共有設備には、隣接するマンションとの間に中庭のような空間あり、子供が遊べる公園と広々とした駐車場があるため、お子様連れのファミリー層には住みやすい施設が備わっています。

・物件概要

所在地:東京都江戸川区西葛西

面 積:69.17㎡

間取り:3LDK

築年月:1980年8月

 

・室内写真<Before>

昭和の雰囲気が漂うこのお部屋がどのように生まれ変わるのか、乞うご期待ください。

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