もうすぐ2023年も終わり。
アラサーサラリーマンの私は、新年を迎える前に必ずライフプランニング表(人生設計シミュレーション)を作ります。
人生計画表といってもそんな難しいものではなく、私が作るのは「仕事やプライベートでの目標」に「収入と支出」がエクセルにまとめられたシンプルなものです。
おかげで随分、以前より仕事やプライベートが計画的になりました。
「ただなんとなく毎日を過ごしてしまった・・・」
「100万円貯金するつもりが全然だった・・・」
などと、1年を振り返って悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
新年を迎えるこのタイミングで、仕事もプライベートも充実させるために、1年後、5年後、10年後計画してみることをおすすめします!
ライフプランニング表(人生設計シミュレーション)であれば、単に目標を設定するだけでなく、思い描いたプランを実現するために費用がいくら必要なのか、現実的なところまで落とし込むことができます。
今私が使っているエクセル1枚で簡単に作れるテンプレートも用意しましたので、ぜひ使ってみてください。
目次
1.ライフプラン表を作るメリット
ライフプランニング表(人生設計シミュレーション)とは、「このように生活したい」、「いついつに○○したい」といった目標や希望を時系列別に数値化した計画表のことです。
「2年後には昇進したい」
「5年以内にマイホームがほしい」
といったなんとなくの目標を具体的にスケジュールに落とし込み、さらに必要な費用計画も考えやすくなるでしょう。
必要な費用感も把握することで、マイホーム購入や子供を持つタイミング、キャリアアップのタイミングなども、都度ベストと思われるものに調整しやすくなります。
頻繁に計画すると大変ですが、年に1度、新年を迎えるタイミングで計画することで大きな意識づけとなります。
2.ライフプラン表を作る準備
ライフプランニング表(人生設計シミュレーション)を作成するには、シンプルにエクセルのシート1枚だけ。
時間がかかったり、複雑なものは結局途中で投げてしまうこともあるので、「かんたん・シンプル」に作っていくことがコツです。
作成するうえで必要なものは2つのみです。
必要なもの ・エクセルその他表計算ソフト ・あなたが思い描いている願いや目標 |
3.ライフプラン表の作り方【テンプレあり】
準備が整ったところで、早速ライフプランニング表(人生設計シミュレーション)を作成していきましょう。
ライフプランニング表(人生設計シミュレーション)というと大げさに聞こえるかもしれませんが、エクセルシートに目標や数値を入れていくだけのシンプルなものです。
オンライン配布されているライフプランニング表(人生設計シミュレーション)はたくさんありますが、いくつか使ってみて自分なりに使いやすくアレンジしたものが一番です。
簡単に作れて続けられるものを選びましょう。
私自身、いくつかテンプレートを使ってみて自分が使いやすいようにアレンジしました。
ライフプランニング表(人生設計シミュレーション)のテンプレートをダウンロードできますので、使ってみてください。
3-1:①目標を設定する
まずは、①の目標の欄を入力していきます。
現在の目標、短期目標(1〜2年)、中期目標(3〜5年)、長期目標(6〜10年)それぞれ入力していきます。
仕事と個人生活と分けていますので、それぞれ達成したい目標も入力していきます。
目標を考えるうえで、1つ注意点があります。
目標はできるだけ数値化することです。
目標の例
・人事部係長昇進
・有給休暇義務を周知するため、管理職を対象とした研修の実施
・年に1回、車中泊でひとり旅をする
・有給休暇をとって、年に1回温泉旅行にいく
・マイホーム購入のために頭金200万円を貯める
目標を数値化することでより現実的に捉えることができます。
3-2:②家族構成と年齢を入力する
次に②の家族構成と年齢を入力します。
私は子供2人目を考えているのでいつ頃ほしいかを書いています。
まだ、結婚をしていない場合やまだ子供がいない場合でも、こうなればいいなと思い描きながら入力してみてください。
私はとりあえずイメージがつきやすい20年後までを書いていますが、もちろんセルを足してさらに定年後80歳までを計画しても良いと思います。
3-3:③ライフイベントを入力する
ライフイベントを入力していきます。
ライフイベントとは、人生で起こる出来事(イベント)のことです。
誕生から就学、就職、結婚、出産、子育て、老後、死亡まで人生にはたくさんのイベントがあります。
目標から想像できるものを書き出します。
それ以外は、結婚、出産、教育、マイホーム購入、リタイヤ等思いつくものから入力してみましょう。
海外旅行や留学、資格取得、転職、キャリアアップ、趣味等できるだけ入力します。
他にも、オーロラをみに行く、ワールドカップをみに行く等ご自身の夢に沿って、自由に考えてみてください。
自動車を定期的に購入する場合は、ご自身の考え方に沿って、金額や購入周期をいれてみましょう。
壊れるまで乗り続けるのか、3~4年で、査定が高いうちに乗り換え続けるのか考え方はそれぞれあるはずです。
それ以外のことで思いつかない場合は、平均額をまとめてみましたので 、参考にしてくださいね。
主なライフイベントと平均予算
イベント名 | 詳細 | 平均金額 |
結婚費用 | 結納・婚約~新婚旅行までの総額 | 463万円 |
出産費用 | 入院料・分娩料・検査・薬剤料・室料差額代その他 | 51万円 |
教育資金 | 子ども1人あたりの総額(幼稚園から大学まで公立) | 799万円 (1年あたり42万円) |
子ども1人あたりの総額(幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立) | 1,084万円 (1年あたり57万円) |
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子ども1人あたりの総額(幼稚園から中学まで公立、高校から大学まで私立) | 1,256万円 (1年あたり66万円) |
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子ども1人あたりの総額(幼稚園から小学校まで公立、中学校から大学まで私立) | 1,510万円 (1年あたり79万円) |
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子ども1人あたりの総額(幼稚園から大学まで私立) | 2,310万円 (1年あたり121万円) |
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車購入 | 新車平均購入額(諸費用を除く) | 203万円 |
中古車平均購入額(諸費用を含む) | 117万円 | |
住宅購入費 | 住宅の平均購入価格(建売住宅) | 3,340万円 |
住宅の平均購入価格(マンション) | 4,270万円 | |
老後の生活費 | 高齢夫婦無職世帯の支出額 | 26万円 |
介護費用 | 介護保険受給者1人当たり使用額 | 16万円 |
葬儀費用 | 葬儀にかかる費用の総額 | 196万円 |
【参考元】
教育資金:文部科学省「子供の学習費調査(平成28年度)・独立行政法人日本学生支援機構「平成26年度学生生活調査」
結婚費用・出産費用・住宅購入費・老後の生活費・介護費用:日本FP協会「主なライフイベントにかかる費用の目安」
中古車:「中古車購入実態調査2015」
新車:日本自動車工業会「NO.7 自動車統計月報 2018年10月号」
葬儀費用:日本消費者協会「第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書(2017年)」
3-4:④収入を入力する
収入を確認するためには、次のような書類があります。
・給料明細 ・源泉徴収票 ・確定申告書 など |
入力する収入は額面の金額ではなく「手取り額」を入力してください。
かんたんに給料明細の差引支給額を基に入力しましょう。
月収から年収に変換し、ボーナスも忘れずにいれてください。
ざっくりでいいので、現在の年収を20年後まですべてコピペして入力します。
年収はできるだけ低く見積もっておくのが無難です。
厳密に作成したいのであれば、目標から昇進する度に収入も変えてみてください。
配偶者の収入やその他の収入がある場合も、同じように入力していきます。
3-5:⑤支出を入力する
基本生活費、住居関連費、車両費、教育費、その他の支出、一時的な支出と順に入力していきます。
基本生活費は、家計簿があれば、家計簿と照らし合わせながら、数値を入れます。
家計簿がなければ、住居関連費以下の金額を入力してから、最後に基本生活費を入力します。
毎月の手取り収入-基本生活費以外の支出-貯蓄に回す額=基本生活費
※基本生活費以外の支出とは、住宅関連費・車両費・教育費などです。
ざっくりで結構ですので、1年分を計上してください。
住居関連費は、家賃または住宅ローンの年間支払額を入力します。
マンションの場合は、管理費・修繕積立金は必ず入れてください。
車両費は、1か月のおおよそのガソリン代、自動車税、自動車保険料、車検代の合計額。
教育費は分かりやすくするために3歳から22歳まで19等分に按分すると細かい作業を要せず、すぐに入力できますよ。
子ども1人あたりの総額(幼稚園から大学まで公立) | 799万円→1年あたり42万円 |
子ども1人あたりの総額(幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立) | 1,084万円→1年あたり57万円 |
子ども1人あたりの総額(幼稚園から中学まで公立、高校から大学まで私立) | 1,256万円→1年あたり66万円 |
子ども1人あたりの総額(幼稚園から小学校まで公立、中学校から大学まで私立) | 1,510万円→1年あたり79万円 |
子ども1人あたりの総額(幼稚園から大学まで私立) | 2,310万円→1年あたり121万円 |
【参考元】
教育資金:文部科学省「子供の学習費調査(平成28年度)・独立行政法人日本学生支援機構「平成26年度学生生活調査」
その他の支出には旅行・レジャー費、保険料等の年間の金額を、一時的な支出は作成したライフイベントの通りにおおよその金額を入力します。
3-6:⑥貯蓄残高を入力する
最後に貯蓄残高を入力します。
預貯金の他に、株式、投資信託等あれば、その合計額を入力してください。
ここでは、不動産等の固定資産は入力せず、あくまでも流動資産ですぐに使える金額のみ入力してください。
以上でライフプラン表は完成です。
4.作ったライフプラン表の見方
将来の貯蓄残高はどのようになっているか確認します。
貯蓄残高が赤字に転落することなく、乗り切ることができたでしょうか。
もしも、収支が赤字になる場合は、対策をとっていかなければなりません。
上記の表でいうと、2022年と2023年が新車購入とマイホーム購入で計算上赤字になってしまっています。
対策としては、食費とレジャー費を合わせて月2万円ずつ節約していくのと、資産運用をして収入を増やしていきたいと考えています。
節約と資産運用に関しては以下の記事で書いてあるものをぜひ参考にしてみてください。
5.ライフプラン表で大事なことは「運用方法」
今回、ライフプランニング表(人生設計シミュレーション)を作成しましたが、作りっぱなしでは意味がありません。
意識付けのために、すぐに確認できるような環境を作ることが大切です。
One Driveなどのクラウドストレージサービスを使うことで、いつでもみることができます。
その他DropboxやEvernoteでもいつでもどこでも確認ができます。
スマートフォンでもみることができるので、電車の中や思いにふけったときなど、普段の生活の中でライフプラン表から行動がぶれていないか確認できるようにします。
また、1年だけ作成するのではなく、毎年見直して作成してみましょう。
一度、作成してみると、次の年からは、シートをコピーするだけですので、かんたんに作成することができます。
進捗状況を把握し、必要があれば計画を見直します。
変更があれば都度修正していきます。年々の計画表を追ってみることで、その当時のお金の使い道がわかります。
使いすぎていれば内省することもできますし、うまく貯金できれば計画通りにすすめているので、達成感がありますよね。
10年、20年先の事は当然、計画通りというわけにはいきません。
変化を楽しみながら、修正しつつ、できることから実現していきましょう。
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