副業に人気!?コインランドリー経営のメリット・デメリット【まとめ】

コインランドリー 経営

街中でコインランドリーを見かけることが多くなりました。

昔はアパートやマンションに洗濯機置場がなく、敷地内にランドリールームを設置するところ、銭湯や健康ランドに併設されていることが多くありましたが、現在はスーパーの敷地内や住宅街、郊外等至るところでコインランドリーを見かけます。

実際にコインランドリーの店舗数は年々増加しており、平成10年度に全国で11323店舗だったのが、15年間で約5000店舗増え、平成25年度では16,693店舗となっています。(厚生労働省 コインオペレーションクリーニング営業施設の衛生実態調査)
令和2年現在は、20,000店舗を超えたともいわれております。

これだけ店舗数が増えているってことは、「コインランドリー経営」はかなり儲かるってことなのでしょうか?
雑誌でも「コインランドリー経営」の特集がされることもあり、「副業に最適!」「無人営業で高利益!」
と注目度は高まっています。

そこで今回は、「コインランドリー経営」のメリット・デメリットについて解説していきます!
この記事を読んで頂ければ、コインランドリー経営をやるべきかどうか理解することができます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

1.コインランドリー経営を始める前の注意点とは

コインランドリー経営は、アパートや駐車場経営といった土地活用事業の一種ですが、その中でも高利益が期待できる分、難易度は非常に高いといわれています。
コインランドリー経営では、どんなことが注意点としてあるのでしょうか。

考えられる7つのデメリットについて紹介していきます。

1-1 初期費用が高い

コインランドリー経営はコンビニ経営と似ているといわれますが、コンビニ経営では初期費用が300万円かかるところ、コインランドリー経営はなんと小型の店舗でも約2000万円かかるといわれています。

内訳はこんな感じです。

【小型店舗の場合】

費用内容 内訳 金額
機器代 洗濯機4台、乾燥機8台、両替機1台 約1,300万円
内装工事、外観工事 給排水工事、電気工事、看板工事、外観塗装工事、その他内装工事 約700万円

程度のいい中古品の洗濯機、乾燥機を利用して、開業するといっても、約1600万円はかかってしまいます。
これほどの資金を用意するのはとても困難なため、どうしても金融機関から融資を受けてはじめることとなります。

しかし、金融機関から事業が見込めないと判断されると地域によっては融資が受けられないこともあります。

1-2 売上がとれない場合大赤字になる

市場調査を行い、売上を見込んだうえで始める人がほとんどだと思いますが、実際のところいくら売上がとれるかどうかは始めてみないと分かりません。

はじめは赤字ですが、最終的に黒字になるといわれても、結局、利用者が増えないままだと赤字が膨れ上がってしまいます。
実際、ランニングコストはけっこうかかり、黒字になるのは簡単ではありません。

ランニングコストは次のようになります。

【小型店舗の場合】

費用内容 金額
水道光熱費 10万円~15万円
人件費(清掃・集金等) 5万円
消耗品費 1万円
家賃 10万円~15万円
防犯警備費 2万円~5万円
フランチャイズ料金 1万円~3万円
火災保険料 1万円
償却資産税 3万円
合計 33万円~48万円

さらに融資をつかって始めた場合、ローンの返済も必要となります。

例えば、2000万円を2%で10年間返済することになると、毎月の返済額は約18万円。
最低50万円の売上がないと赤字になります。
売上が30万円だと毎月20万円の赤字。年間240万円の大赤字となり、給料等から補填すると生活が困窮します。

1-3 防犯リスクがある

コインランドリーは無人経営のところがほとんどなので現金を狙った犯罪が起こる可能性があります。

せっかくの利用料が盗まれてしまっては損をしてしまいますし、機器の修理費用もかかってしまいます。
その他、機器や扉を壊される可能性もあります。
損害保険には必ずはいっておくようにしましょう。

1-4 日々の掃除の手間がある

人の出入りや、機械を利用するので当然清掃が必要となります。

特にコインランドリー経営では、清掃は重要で、売上に大きく影響を及ぼします。

女性が1人でも使いやすい雰囲気を維持するために、店舗内、洗濯槽内を常にきれいにし、清潔感のある店舗にしておく必要があります。
そのため、こまめに清掃に出向く必要があるので、時間が割かれます。

その他にも、利用料の集金や両替用の硬貨、洗剤の補充等の仕事があります。
ご自身で行うと、経費は節約できますが、どうしても手間になってしまいます。

時間が割けない場合は、人を雇って代わりにやってもらうか、代行サービスを依頼する等で対処できます。

1-5 機械トラブルや利用者同士のトラブル対応

機械の故障や利用者同士でトラブルが起こってしまうことがあり、その対応が必要です。

例えば、
・汚れが落ちていない
・洗濯物に臭いがついてしまった。
・洗濯物が盗難にあってしまった
・両替機が故障して使うことが出来ない
・ホームレスが寝てしまっている
・酔っ払いが店舗内で暴れている

などいつトラブルで連絡がくるかわかりません。
中には補償金目当てで難癖をつける人もいます。

フランチャイズにトラブル対応を代行してもらうなり、対応策を講じておくことが必須となります。

1-6 大きな売上は見込めない

コインランドリー経営の収入源は洗濯・乾燥の利用料となります。
主な利用者は、学生、社会人、働く母親、外国人。

以前は、アパートやマンションに洗濯機置場がなく、学生や単身者の利用が主となっていました。
現在は、ニーズが広がり、一度に多くの洗濯をすることで家事の負担を減らしたい共働き世帯やクリーニング店を使わずに安く、ふとんや毛布、カーペット等の大物を丸ごと洗いたいファミリーの利用も増えています。

また、都心ではシェアハウスを中心に、シンプルで物の少ない生活を送る人が増えていて、洗濯機を買わない人もいます。
他にも意外なところでは、タワーマンションでは外干しができないという事情で、利用する人もいます。

しかし、ニーズが広がったとしてもコインランドリーは平均利用客単価600円と客単価が安いため大きな売り上げが期待できません。

コツコツと稼ぐのがセオリーとなります。
コツコツ稼ぐには稼働率をあげ、利用者を増やす必要がありますが、コインランドリーは装置産業なため差別化が図りにくいという特徴があります。

例えば、既存の店舗があるエリアに新規に店舗を構え、新型の洗濯機や乾燥機を配置してところで効果の違いを感じにくく、お客を奪うのは困難です。
差別化を図るために休憩スペースを充実したり、内装をおしゃれな雰囲気にしたり等機器以外のところで費用がかかり、経営を圧迫させる要因ともなります。

1-7 撤退の際の損失が大きい

コインランドリー経営の最大のデメリットは事業に失敗したときのダメージが大きいことです。
理由として次のようなものがあります。

・機器をリース契約した場合、途中で解約ができない。
・新品時には高価だった機器も中古で売却すると、価値は10分の1以下になることがある。

リース契約の場合、途中解約はできないため、赤字でも事業を続けなければなりません。
すぐに辞めれば損失を抑えることが出来るのに、ズルズルと事業を続けないといけないため損失が拡大してしまいます。

また、リースではなく、購入していたとしても、たった1年しか経過していないほぼ新品の洗濯機、乾燥機といえども、プロ仕様の大型の機器は買手が少なく、売却が困難です。

売るとしても値崩れを起こしており、売却金額は初期費用2000万円に対し、回収できたのが約200万円ということもザラにあります。

それまでの赤字額も踏まえると、初期費用以上の損失をだしてしまうことになります。
融資を受けて事業をしていた場合は“破産”することも十分に考えられる話です。

2.コインランドリー経営のメリット

デメリットが多すぎて、落胆してしまったかもしれませんが、もちろん、コインランドリー経営のメリットもあります。

2-1 人件費があまりかからない

機械の利用の提供で収入を得るので、人を常に雇う必要がないため無人経営ができます。

人出不足の心配がなく、24時間営業することも容易です。
集金、清掃をご自身で行えば、人を雇う労力や費用を省くことができ、収益性を上げることが出来ます。

2-2 経営のノウハウが不要

商品知識や労務知識が必要ないので、始めた後に勉強する必要がありません。

また、フランチャイズでの経営も可能なので、立地の選別、商圏の分析、店づくりなどアフタフォロー等が受けられます。
この場合、より簡単にコインランドリー経営を始めることができます。

ただし、ロイヤリティーが発生することもあり、自由に運営できないなどの制限があるので、契約時には注意が必要です。

2-3 代金未収リスクがない

現金を回収してから稼働するので、お金が未収になることがありません。

利用した分の料金はしっかりと回収できます。
毎日お金を確実に稼げるため一定の売上がある限り、資金繰りの心配はありません。

しかも、長期運用が見込め、コツコツと稼ぐことが出来ます。
事前に立てた事業計画通り売上を上げることができれば、高利回りの投資とも成り得ます。

【売上シミュレーション】

売上 60万円~80万円
水道光熱費 10万円~15万円
人件費(清掃・集金等) 5万円
消耗品費 1万円
家賃 10万円
防犯警備費 3万円
フランチャイズ料金 2万円
火災保険料 1万円
償却資産税 3万円
ローン返済額 18万円
手残り額(1ヶ月) 7万円~22万円
手残り額(年間) 84万円~264万円

上記のシミュレーションだと、実質利回りでなんと15%~24%!表面利回りだと36%~48%となります。

これくらい稼げる店舗は実際にありますので、経営力の高い「コインランドリー経営」ができれば、かなり儲かります。

3.【同時に検討】自己資金・手間がかからない投資2つ

コインランドリー経営は、政策金融公庫等で融資を受けると自己資金が少なくても始めることができる投資の1つです。

しかも、フランチャイズに業務を代行すれば、ほとんど手間がかかりません。
そのため、コインランドリー経営は副業にピッタリといわれております。

ただ、ちょっとコインランドリー経営はリスクが高いと思われた方もいらっしゃるかと思います。

そこで、コインランドリー経営以外で自己資金がかからず、しかも手間がかからない、忙しいサラリーマンにもできるおすすめの投資を2つご紹介いたします!

3-1 iDeCo

「個人型確定拠出年金」の愛称でお馴染みのiDeCo(イデコ)は少額で毎月投資をすることができ、老後の資金として始めている人が多くいらっしゃいます。

iDeCoは月額5000円から始めることができ、サラリーマンで企業年金がない場合は、月額23,000が限度額と掛金が少なく、手頃に始められるのが特徴です。

iDeCoでは予め金融機関が元本確保型商品(定期預金等)と元本変動型商品(投資信託、REIT等)を用意しています。

確実に老後資金を用意したい人は定期預金で運用し、将来の老後資金を増やしたい人には、株式型投資信託で運用するなど自由度の高さも魅力の1つです。

他にも、iDeCoには3つの魅力的なメリットがあります。

①所得税と住民税の節税
②運用益が非課税
③受取時に優位な税制メリット「退職所得控除」、「公的年金等控除」が使える。

iDeCoは、この3つのメリットで老後資金を効率よく準備することが出来ますし、借入をせずに少ない自己資金からすぐに始められるためおすすめの投資です。
iDeCoについてははこちらの記事で詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

iDeCoは本当にサラリーマンの最強級の節税術?意外と知らないデメリット【保存版】

 

3-2 不動産投資

不動産投資はコインランドリー経営と同様に自己資金をおさえて始めることができ、管理も不動産会社に委託することでほとんど手間がかかりません。

不動産投資は賃貸人がいれば、毎月安定して家賃収入を得ることができますし、タイミングをみて売却することで、売却益を得ることもできます。

さらに不動産投資には4つのメリットがあります。

①生命保険の見直し、保険料の削減効果がある
②インフレに強い
③所得税、住民税の節税効果がある
④相続税対策にも強い

不動産投資にはマンション一棟やアパート、駐車場経営等ありますが、中でもおすすめなのが、不動産価格が少額ですむワンルームマンション投資です。
特に東京都内のマンションは今後も資産価値が高く、長期、中期の資産運用として、安定性があり、おすすめの資産運用の一つといえます。

都心のワンルームマンション投資についてはこちらの記事が参考になります。
ぜひご覧ください。

立地が重要!中古マンション投資が素人でも勝負しやすいと言われる理由

 

4.まとめ

いかがでしたか?
コインランドリー経営は高利回りが期待できる反面、失敗すると、破産の可能性もあるかなり手痛い投資でした。

しかし、コインランドリー市場は拡大傾向にあり、ニーズの高まりから利益を生む可能性は高いともいわれております。

しかも立地が良く、費用対効果の高い投資で戦略的に経営することで、成功する可能性を高くすることができます。
この場合、実質利回りで10%以上を得ることができるため非常に効率的な投資になり得るでしょう。

ただ、どうしてもリスクを減らし、確実に増やしたいとなれば、iDeCo、もう少しリスクがとれるのであれば、不動産投資もおすすめです。

ぜひ、自分のリスク許容度にあった投資方法を見つけ出し、チャレンジしてみてください。